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ニュース詳細

  • 2015年10月28日(水)

    ウォッチコース企業賞研修報告!

    パテック フィリップ賞、リシュモン・アワード受賞者のスイスでの研修が行われました。

    ■パテック フィリップ賞

    ジュネーブにあるパテックフィリップ本社のトレーニングセンターで2週間の研修を受けてきました。

    ウォッチメーカーマスターコース3年
    小林 昭紀さん

    メインの研修内容はキャリバー240(自動巻き)と215(手巻き)のオーバーホールでした。ムーブメント全体に仕上げが施されており、作業中もゴミや汚れには注意するよう何度も言われ、見た目の美しさへのこだわりを感じることができました。また、一緒に研修を受けた海外の学生の作業の様子や工具などを見ることができて勉強になりました。
    本当に素晴らしい経験で、自分にとって大きく成長する良い機会でした。


    《パテック社の前で》


    ウォッチメーカーコース2年
    宇都宮 千尋さん

    研修では特にキャリバー240をオーバーホールする上での細かい指示がありました。(歯車と歯車のディビジョンの大きさや、注油方法、各バネのセッティング位置など)また、キャリバー215にワールドタイム機構が付いたものをオーバーホール、精度を出してからワールドタイム機能の組み立て、針付けまでを行いました。技術的に未熟な部分もありましたが、トレーナーの方や研修メンバーがアドバイスをくれたり、励ましてくれたりしました。企業賞を目指すことにより、自分の作業を見直す本当に良い機会となりました。


    《右端はトレーナーのルック氏。研修を一緒に受けた仲間と。》

    ■リシュモン・アワード

    ウォッチメーカーマスターコース3年
    金 俊瑢さん

    ヌーシャテルにあるパネライ本社での研修は、自社ムーブメントP3002(手巻き)を使用しました。分解、組立をしながら感じたことはこのキャリバーが非常に丈夫で、精度を保つことができるように設計されているということでした。分解、組立のほかに生産工程も経験しました。石のアガキ調整(※1)ではレーザーを使用してアガキ量を確認した後、人が適切な量をホリア(※2)で調整していました。また、ムーブメントに文字板、針を取り付ける工程も経験しました。生産工程で感じたことは、すべての工程が効率的に運営されているということです。そして実際にお客様の時計のオーバーホールしたのですが、針が18金製でしたので緊張しました!最初から最後まで自分の手で実際にお客様の時計を修理した経験は忘れられません。この研修を通して時計師としての人生の楽しさと面白さを感じ、時計師になるという選択は間違っていないと確信しました。

    ※1 アガキ調整...部品と部品の隙間の部分を調整すること
    ※2 ホリア...ホリア社の穴石調整機


    《Instructor Matheiuと一緒に》


    《左からMatheiu、South Africaの時計師Eric、Turkeyの時計師Ibrahimと一緒に》